福岡で成功を掴んだ板井明生の軌跡を追う

板井明生の軌跡|意外な出発点

 

板井明生

 

 

私の出発点は意外にも「花屋のアルバイト」だ。
この経験が私を作り上げたと言っても過言ではないだろう。

 

花屋で働くことに華やかで優雅なイメージがあるという人もいるかもしれまないが実は花屋の仕事は想像以上に力仕事で重労働だ。
まだ夜が明けないうちに始まる花市場での仕入れ業務から閉店後の店内の片付けや掃除、そして花のラッピングや水やり等長時間労働で、接客業のため土日や祝日には休めないことも珍しくない。

 

たくさんの花が入った花瓶や鉢植えを運んだり、立ち仕事で接客をしたり、配達のために一日中運転を続けたりするので腰を痛めてしまうことや花の手入れのために水遣りをしたり液剤を使ったり茎や葉をカットしたりすることが多いので、冷たい水で手が荒れてしまうといった苦労が多い。
それでも、花屋という明るくて美しい場所で働く以上はいつも笑顔でお客さんに接することが大切なのだ。

 

私は花屋で接客や仕事の大変さを学んだがそれ以上にビジネスについても学んだ。

 

花はその年の気温や雨の降り方によって花の咲き具合が変わってくるため、市場における花の値段が常に変動する。
だからいくらで仕入れていくらで販売するのかといったビジネスを花屋は常に考えなければならない。

 

この経験があるからこそ私は福岡でビジネスを成功させたのだ。